こんにちは!こっさんです☀
IT業界を目指す際、必ずと言っていいほど耳にする「SESはやめとけ」という言葉。これからエンジニアを目指す方や、転職活動中の方にとっては、自分の選択が正しいのか不安になりますよね。
結論からお伝えすると、
「SESだから不幸になる」というのは間違いですが、何も知らずに飛び込むと後悔する可能性が高いのも事実
です。
今回は、エンジニア5年目として複数の現場を経験してきた視点から、ネット上の噂の真偽と、後悔しないための立ち回り方を徹底解説します。

こっさん、ネットで検索するとSESの悪評ばかり出てきて怖くなっちゃったよ。本当に「地獄」なの?

つっきー、そう思うのも無理はないよね。でも実は、SESという仕組みそのものよりも「どの会社を選ぶか」が重要なんだ。今日は4年間の実体験をベースに、フラットな視点で真実を話していくね。
ネットでSESが「やめとけ」と言われる主な理由

なぜここまでSES(システムエンジニアリングサービス)は否定的な意見が多いのでしょうか。そこには、この業界特有の構造と、働くエンジニアが直面しやすい「理想と現実のギャップ」が関係しています。まずは、ネット上で囁かれるやめとけの代表的な理由を紐解いていきましょう。
給与水準が上がりにくい「多重下請け構造」

SES業界の多くは、ピラミッド型の「多重下請け構造」になっています。元請け(1次請け)から2次請け、3次請けと案件が降りてくるにつれ、それぞれの会社が仲介手数料(マージン)を抜いていくため、実際に現場で働くエンジニアの手元に残る給与が少なくなってしまう傾向があります。
「どれだけ頑張っても年収が上がらない」と嘆く人の多くは、この下層の下請け企業に所属しているケースが多いです。一方で、高単価な案件を直接受注している企業や、還元率を明示しているホワイトSESであれば、同年代の平均年収を大きく上回ることも可能です。つまり、「SESだから低い」のではなく、「中間搾取が多い会社にいるから低い」というのが正確な真実です。

特に地方の案件は多いよう感じるな…
こっさんの経験だと、
1次受け:東京、2次受け:大阪、3次受け:福岡
というのがあって、地方案件ほど手元に届くのに何社も介してることが多いんだ。
現場が決まるまで分からない「常駐先ガチャ」のリスク
SESの最大の特徴であり、不安要素でもあるのが「常駐先(派遣先)」を選べないことが多い点です。これを業界用語で「常駐先ガチャ」と呼びます。アサインされる現場によって、使用する技術スタック、職場の雰囲気、残業時間、通勤距離がすべて決まってしまうため、自分のコントロールが及びにくいのが現状です。
運が悪ければ「最新技術を学びたいのに、エクセルでの書類作成ばかり任される」といった状況に陥ることもあります。しかし、最近ではエンジニアの希望を最優先する「案件選択制」を採用するSES企業も増えてきています。会社選びの段階で、エンジニアにどれだけ裁量権があるかを確認することが、ガチャで大外れを引かないための最大の防衛策になります。
こっさんは元々案件が自由に選べないSES会社にいたのですが、2社目の会社では案件選択制の会社に転職しました。両方で働いたからこそ分かる違いや、メリットデメリットなどの記事を現在執筆中ですので今しばらくお待ちください!
スキル習得の限界と「キャリアの不透明さ」
「SESだとスキルがつかない」という声もよく聞かれます。これは、常駐先で任される業務が限定的(例えばテスト工程のみ、保守のみ)であったり、短期間で現場が変わるために深い技術習得が難しかったりする場合を指しています。一つの技術を極めたい人にとって、数ヶ月単位で環境が変わることはストレスになり得るでしょう。
ただし、逆に言えば「短期間で多様な現場を経験し、幅広い技術や業界知識に触れられる」というメリットの裏返しでもあります。3年で3つの現場を経験すれば、その分だけ人脈も広がります。要は、流されるままに現場を転々とするのではなく、「次の現場ではこの技術を盗む」という明確な目的意識を持てるかどうかが、キャリアの明暗を分けます。
現役5年目エンジニアのリアル/現場を渡り歩いて見えた真実

タイトルにもある通り、私はエンジニアとして5年目を迎えました。これまでに7つの案件を経験し、いわゆる「炎上案件」も「ホワイトな環境」も両方見てきました。
ここでは、実際にSESとして働いて感じたリアルな感覚を、嘘偽りなく共有します。
こっさんの体験談:私の4年間を振り返って
4年間で2社、計4つの現場(案件数は7つ)を経験しました。その中で見えた「SESのリアル」をお話しします。
私は、日付が変わるまで修正に追われる「炎上案件」も、残業ほぼゼロ・リモート可の「ホワイト案件」も両方経験しました。面白いのは、世間一般で言われるホワイト環境にいた時、私は一番「ハズレを引いた」と不安を感じていたことです。
当時の現場は、環境は最高でしたが開発工程には全く触れさせてもらえませんでした。「このままではエンジニアとして終わる」と危機感を持ち、会社に「きつくてもいいから開発ができる現場へ行かせてほしい」と直談判。
結果、念願の現場へ移れましたが、そこは前任者がメンタルを病んで離脱したようなハードな場所でした。初めての言語で分からないことだらけで本当に忙しかったですが、そこでエンジニアの基礎を作ったと言っても過言ではないです。
4年間で学んだのは、
ホワイト案件の定義は、自分の目的(スキルが欲しいのか、ワークライフバランスを取るか)で180度変わる
ということです。ここを明確にすれば、面接で確認すべきポイントが見え、自分にとっての「アタリ案件」を引き寄せる確率が格段に上がります。
【実体験】私が感じた「SESで働くメリット・デメリット」
SESで働く最大のメリットは、「会社を辞めずに、世の中にある無数のプロジェクトを渡り歩けること」だと感じています。
大げさではなく、世の中の案件の数だけ選択肢があります。
- 「次はもっとモダンな開発環境に挑戦したい」
- 「将来性の高い言語に触れておきたい」
こうした願いを、転職という大きなリスクを取らずに叶えられるのはSESならではの強みです。私自身、実は少し飽き性なところがあるのですが、数年おきに環境を変えて新しい知識を吸収できるこのスタイルは、性格的にも非常にマッチしていました。
一方で、避けられないデメリットも存在します。
- スキルの断片化: 契約期間があるため、「もっとこの言語を極めたい」と思っても、現場の都合で強制終了になることがある。
- 一貫性の欠如: 次の現場で同じ技術スタックを継続できる保証がなく、中途半端な知識で終わってしまうリスクがある。
「慣れてきた頃に異動」というサイクルが続くと、経験年数に対して技術が積み上がっていない感覚になり、不安に陥りやすいのがSESの難点です。

せっかく職業訓練で学んだJavaの現場に行けたのに、半年で契約満了になっちゃったよ……。次の案件はC言語って言われて、ついていけるか不安でたまらないよ〜。

私も最初の会社では、3ヶ月おきに言語もフレームワークもバラバラな現場を転々としたことがあるから、その不安は痛いほどわかるよ。

3ヶ月!?それじゃあ基礎を覚えるだけで精一杯だよね。

そうなんだ。特に「案件を自分で選べない会社」にいると、希望の技術に触れられないのはザラにある。だからこそ、自分のキャリアを会社任せにしないことが大切なんだよ。
成長の鍵は「チーム参画」!未経験者が絶対に避けるべき現場の条件
未経験でSES企業に就職する際、何よりも優先して確認すべき注意点があります。それは、
自社の先輩と同じチーム体制でアサイン(配属)されるか
という点です。
SESの働き方には、大きく分けて2つのパターンがあります。
いくら職業訓練で基礎を学んだとはいえ、実務の現場は別世界です。右も左も分からない状態で一人常駐になってしまうと、周囲は他社のエンジニアばかり。「こんな初歩的なことを聞いていいのかな?」「自社の看板を背負っているのに、何もできなくて申し訳ない」と、誰にも相談できず孤立してしまうリスクが非常に高いのです。
一方で、同じ会社の先輩がいる環境なら、実務の進め方はもちろん、ちょっとした悩みも気兼ねなく相談できます。この心理的安全性があるだけで、孤独感を感じることなく、着実にスキルを伸ばしていくことができるのです。
就活の面接では、必ず
未経験の場合、最初はチーム単位でのアサインを考慮いただけますか?
と質問してみてください。この一言で、あなたが自分のキャリアとメンタルを大切に考えていることが伝わり、ミスマッチを防ぐことができます。

自社から一人きりなんて、想像しただけで足が震えるよ……。もし分からないことがあっても、他社のベテランさんには聞きづらいもんね。

そうなんだよね。他社の人だと「質問=相手の作業時間を奪う」って考えちゃって、つい遠慮しちゃうんだ。

自社の先輩なら、教育も含めての「チーム」だもんね!面接の逆質問リストに「チームアサインの有無」を一番大きく書いておくよ。
SESを選んで後悔しないための判断基準

「SESはやめとけ」という言葉を鵜呑みにする必要はありませんが、注意深く選ぶ必要はあります。最後に、あなたがSESという選択肢を選んで後悔しないために、どのような基準で会社や働き方を判断すべきかをまとめました。
優良なSES企業(ホワイトSES)を見分けるチェックリスト
ホワイトなSES企業を見分けるためには、求人票や面接で以下のポイントを必ず確認しましょう。
- 案件選択制(または希望が通る仕組み)があるか
- 還元率(単価のうち何%が給与になるか)を公開しているか
- 待機期間中も給与が100%保証されるか
- 社内勉強会や資格手当が充実しているか
特に「単価評価制度」を導入している企業はおすすめです。自分が現場でいくら稼いでいるかが分かり、それに応じて給与が決まるため、納得感が非常に高いです。
逆に「現場のことは会社が決める」「給与体系が不透明」という会社は、典型的な「やめとけ」と言われるSESの可能性が高いので注意しましょう。

この4つが揃っている会社は経験者のみところが多いんだ。自分の中でどれは外せない条件というのを整理して、就職活動を進めることがおすすめ
SESに向いている人・向いていない人の決定的な違い
SESという働き方には、明確に適性があります。
向いている人:色々な環境を楽しめる、コミュニケーションに抵抗がない、環境の変化を「刺激」と捉えられる、自分で学習を継続できる自走力がある人。
向いていない人:同じ場所で長く落ち着いて働きたい、特定の自社サービスに愛着を持ちたい、変化を極端に嫌う、受け身の姿勢で指示を待ちたい人。
SESは「エンジニアとしての独立」を目指す人にとっては、最高の修行の場になります。自分の性格とキャリアのゴールを照らし合わせ、SESを「目的」ではなく「ステップアップの手段」として利用するマインドがあれば、決して後悔することはありません。

なんとなく、皆が自社開発が良いよって言っていたからSESに嫌悪感があったけど、悪いことばかりじゃないんだね!

どの形態も、結局向き不向きで決めるのが一番なんだ!
ただ、選び方だけは押さえておくことが重要だよ。
現在悪条件のSES会社にいる場合の動き方
もし、今あなたが条件の悪いSES会社にいて辛いと感じているなら、焦ってすぐに辞めてしまう前に、一度「経験年数」の武器を整理してみることをおすすめします。もちろん、メンタルや健康を壊してまで居続ける必要はありません。
しかし、それ以外の場合ならあえて今の会社を実績作りの踏み台にすることで、後の転職活動を有利にすることができるかもしれません。IT業界の求人では「業界経験3年以上」や「開発経験1年以上」といった条件がボーダーラインになることが多く、ここをクリアしているかどうかで選べる企業の幅が劇的に変わるからです。
今の現場で「自分に足りない経験」を明確にし、それを埋めるための期間だと割り切ることで、精神的な余裕も生まれます。ただ我慢するのではなく、次の優良企業へ行くための準備期間として今の環境を利用してやりましょう。
こっさんの体験談:私の「戦略的」なキャリアの積み方
実は私も、最初はテスターとして2年間、その後開発を10ヶ月経験しました。その時、本当はすぐにでも転職したかったのですが、まずは今の会社で「開発経験が積める現場」への参画を強く打診しました。
ポイントは「今の会社が嫌だから」ではなく、あくまで「自分のエンジニアとしての経験値を伸ばし、会社に貢献したいから」という前向きな理由で交渉したことです。結果として開発経験を積んでから転職活動をしたことで、スムーズに次のステップへ進むことができました。

今開発経験半年だけど、テスターとして2年勤務しているから業界的には2年半ということか!あと半年経験したら3年になるから、あともうちょっと頑張って好条件の会社に転職しようかな、、!なるほど!僕、今開発半年だけど、テスター期間も合わせれば業界2年半になるんだね。あと半年頑張れば「経験3年」の切札が手に入るのか……。

そう!その「あと半年」が、将来の年収を100万円単位で変える可能性があるんだ。

よし、ただ耐えるんじゃなくて、次の会社で即戦力になれるように、今の現場で盗める技術を全部盗んでやるぞ!
まとめ

「SESはやめとけ」という言葉の裏には、業界の構造的な問題があるのは事実です。しかし、エンジニアとしての第一歩を踏み出す場所として、これほど門戸が開かれており、多様な経験ができる環境も他にありません。
- 「やめとけ」の理由は、多重下請けやガチャ要素にある
- 優良企業を選べば、キャリアの高速道路になり得る
- 大事なのは「会社任せ」にせず、自分でキャリアを描くこと
まずは自分がどのタイプなのかを見極め、正しい知識を持って会社を選んでみてください。

こっさん、ありがとう!「やめとけ」の言葉の正体が分かってスッキリしたよ。次はどうやってホワイトな会社を見分ければいいのか、もっと詳しく知りたいな!

その意気だね、つっきー!次はまさに「地雷企業」を回避するための具体的な見分け方を解説するから、続けて読んでみてね。

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